Scrivener、使いにくくないか?
はい、使いにくいです。
今回はアウトライナー兼テキストエディタとして高機能すぎるがあまり、かえってとっつきにくいScrivenerを使いやすくするために苦しまぎれでもいいからどうにかしてTipsを並び立てる記事となっております。
今回の内容は私のフォロワーであり同じくScrivenerを利用している紫さん(@fairy_mon0117)と話した内容からアイデアを多く得ています。紫さんの協力がなければこの記事を書くきっかけは生まれなかったので、この場をもって謝辞を述べさせていただきます。ありがとうございました!
Tipsの内容としては単にScrivenerの機能をまとめたというよりも、アイデア勝負でScrivenerを使いやすくしていこう! というものをまとめました。思いついたアイデアがあれば随時追加する予定です。それでは以下から説明していきます。
パラグラフごとにドキュメントを分けて書く
どういうことかというと画像を見れば一発でわかるかと思います。
上画像のようにドキュメントひとつを1個のパラグラフとみなしながら連結表示させることで、2画面の片方で全体を参照することにより全体を俯瞰しながら書くことができます。連結表示する方法は「表示」→「スクラップス」から行えます。
この書き方の良いところは2つあり、ひとつはパラグラフをメモ欄のように扱うことで、心理的抵抗を下げながら気軽に書けるようにすること、もうひとつはパラグラフ間は自由に移動できるので気に入らない部分は入れ替えることもできたりします。
ブログで画像を入れたいときや引用したいときなども、個別のパラグラフで指定しながらhtmlタグなどのアノテーションをつけることができるのですごく便利です。
いちいちドキュメントを新規作成するのが面倒くさいと感じる方がいるかもしれませんが、こちらについてはショートカットCtrl+Nでドキュメント、フォルダはAlt+Shift+Nで簡単に作れるので、よろしければ試してみてください(Mac版はそれぞれCommand+N、Command +Option+G)。
画面に分けて片方を参照しながら書く
こちらについては先ほどの応用となります。
まだまだ未完成な小説を晒すのはめちゃくちゃ恥ずかしいのですが、たとえば小説を書いてるとき、方針を再確認したいと思ったら参照したいウィンドウで確認しながら文章を書くこともできます。
また、私は使っていませんが、参照したいウィンドウに論文の要約や引用のメモ、書き殴ったメモなどを映しながら(整形された)文章を書いていく使い方もありです。便利だ~!
画像にもある通り、必ずしも厳密にパラグラフごとにドキュメントを分ける必要はありません。あくまでも意味のまとまりや文章のまとまりとしてドキュメントを扱うという認識で大丈夫です。このあたりのドキュメントの使い方はもう少し掘りがいがあるのではないかと考えています。
脚注(フットノート)を記載する
上画像の強調部分が脚注部分、正確にはインライン脚注と呼びます。脚注の入れ方は「挿入」から「インライン脚注」を選ぶだけです。便利なのはWordにコンパイルするときは自動的に文末脚注になってくれるんですよね。ほかにもインライン注釈などありますが、下の動画が詳しいので貼っておきます(英語ですが画面のガイドに沿えばわかります。時間指定つき)。
検索機能でドキュメント間をジャンプする
ドキュメントをたくさん作ると欲しくなってくるのはドキュメント検索機能です。「あれ? あの単語が書かれたドキュメントどこにあったっけ?」みたいなケースのために、検索機能をおさえておくのはとても大事です。
プロジェクト全体を手早く検索したいときはクイックサーチ機能が便利です。ショートカットはWin+Ctrl+Gもしくはツールバーの中央をクリックすることで検索欄が表示されます(Mac版はCtrl+Option+G)。
リサーチや資料も含むプロジェクト全体を対象にして検索するには、プロジェクトサーチ機能を利用します。ショートカットはCtrl+Shift+Fもしくは「編集」→「検索」→「プロジェクト検索」でも行えます(Mac版のショートカットはCommand + Shift +F)。
クイックリファレンスでドキュメントを別窓で開く
複数のドキュメントを別窓で書きたいと考えたとき、クイックリファレンスが便利です。通常のScrivenerでは2画面で表示できますが、Windowsの機能でそれ以上の画面で作業できたりします。
クイックリファレンス機能は選択したドキュメントを右クリックし、「開く」から「クイックリファレンス」を選びます。ほかには、画面左上の方のペンとウィンドウのアイコンをクリックします。