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Reminder / ToDo

ことほぐ

 色づいた音感が
 獣のような波濤を拾う
 白い指でならなんにでもさわれた
 渦を巻く潮目にも

 祈りはどこまでも白く
 悪意はどこまでも透明だから
 ふたつは簡単に混ざり合う
 血の通った言葉のように

 鮮やかな傷口はだれのことも(めしい)にさせる
 黙らされた人々は足ぶみを心臓に刻む
 誓いはやがて鋭い刃になって
 遠くのものまで切りつける

 少しずつ死んでいるわたしたちはだれかのことも少しずつ死なせていく
 ささくれた戸惑いが人を試す心を甘やかに誘い込む
 無害でも人を傷つけられるわたしのなかのわたし
 さわるから傷つけたのに