2025-03-13 想い出 詩 咲き匂う花は数多の想い出を透かして 紙風船のようにあどけない心地で微笑む けれど 柔らかな光が 隈なく浸されていくとはかぎらない 胸のほとりに棲まう影が花弁を鋭く彫るように わたしという茎は根を張りながら今日も甘く聡い水をはこぶ