絶望的な状況に対して「どうすればよかったか?」の答えはみなが口にしないだけでうっすらと知れているものです。
「どうしようもなかった」これがお決まりの答えでしょう。今回もそのような状況でした。
改めまして、私の不適切な行為で皆様に多大なご迷惑をかけてしまったことを謝罪させてください。今後このようなことがないよう、再発防止のために薬の管理を徹底してまいります。
統合失調症という正気を保てなくなる病気のせいだから仕方がないという向きもあるとは思いますが、それをするには私のポリシー的にあまりにも我慢ならないので、病気のせいにするという理由づけはいったん棚に上げさせてください。
再発してしまった理由といたしましては、自分でも正直よくわかっていないです。
薬は欠かさず飲んでいたし、仕事自体も大きなストレスがなかったのですが、主治医が言うには「生活の変化もあり対応できる薬の量が足りなくなってきたのではないか」と聞かされました。
薬を欠かさず飲んでいても生活に気を配っていてもさじ加減でこんなぜんぶ壊れてしまうんですねえ……はあ……。
現在の私は精神病棟で療養を受けています。前回と比べてここはスマホもBluetoothのキーボードも使えるので、文章も一応書けて投稿できるという状況になっています。
ほかの患者の方ではスマホでYoutubeやパソコンを使っている方もいるようですので、病棟の待遇としてはすこぶる良い方なのではないかと感じています。とにかく、生活には不便していません。
でも、もう疲れました。これを機に仕事も生活もなにもかも破綻してしまったので、何をやるにしても疲れたという感情が先行してしまい、たとえ退院できたとしてもこの疲れとうまく付き合えるのか確信が持てなくなりました。もう本当に疲れたんですよ。
統合失調症の陽性症状はみなさんが知っているように幻覚や妄想などの症状ですが、この病気の真の恐ろしさはその後の陰性症状にあります。
たとえ幻覚や妄想がおさまったとしても、陰性症状により意欲の欠如や感情の平板化、思考の貧困化などが起こるので必然的に社会性が欠如していていきます。とても簡単に言うと身体がほとんど動かせず頭がボケて自閉的になります。
しかもこの陰性症状はすぐに治るものではなく、場合によっては五年十年と長い間付き合っていかないといけない症状です。
さいわい私は陽性症状のときも薬を欠かさず飲んでいたので陰性症状もおそらく軽い方だと思いますが、だとして陰性症状の負のスパイラルから抜け出すのはむずかしいですし、日常生活をままならなくさせる認知機能障害もあとでついてまわることでしょう。認知機能障害も調べてもらえればわかるとは思いますが、こちらもありていに言えば知能が衰える障害のことです。
だからもう本当に疲れてしまいました。仕事も一ヶ月でクビになったし、「このまま生きていてもいいのだろうか?」という問いに対して私はおいそれと「然り」と返せなくなりました。
生きることを諦めるには絶好のタイミングですが、ここで死ぬと私の人生はカミュの言う通り「生きることをたいして苦労するまでもない」と告白するような幼稚なメロドラマに成り下がってしまうので、それだけは本当に避けたいです。
結論。疲れているし切に生きていたいわけでもないが、惰性で自殺して幼稚なメロドラマと詰られるぐらいなら手遅れまで生きてからどこかで死ねるのが断然マシである。以上。